家の中で小さいゴキブリみたいな虫を見つけたとき、それが本当にゴキブリの幼虫なのか、ゴキブリに似た虫なのか気になりますよね。
この記事では、ゴキブリと似てる虫について、画像とともに詳しく解説します

よろしくお願いします。
この記事で以下のことが分かります。
ポイント
- ゴキブリの幼虫と似た虫の特徴
- シバンムシやゴミムシ類の見分け方
- クロゴキブリとチャバネゴキブリの幼虫の見た目
- 小さいゴキブリの赤ちゃんが出た時の対処法
※虫の画像を多数掲載しているので注意してください。
ゴキブリの幼虫に似てる虫について
- 飛ぶ茶色・赤茶色の小さいゴキブリみたいな虫
- クロゴキブリの幼虫の画像
- チャバネゴキブリの幼虫の画像
- 一匹だけでもまずい?小さいゴキブリの赤ちゃんだけ出る時の対処法
飛ぶ茶色・赤茶色の小さいゴキブリみたいな虫
家の中で小さなゴキブリのような虫を見つけた場合、ゴキブリに似た別の虫である可能性も考えられます。
以下に、ゴキブリの幼虫と間違えやすい代表的な虫を紹介します。
シバンムシ
シバンムシは、体長2~3ミリメートル程度の小型の甲虫で、赤褐色の丸みを帯びた体形が特徴です。
日本全国に広く分布し、特に4月から10月にかけて多く見られます。
シバンムシには多くの種類がありますが、家庭内で問題となるのは主に「タバコシバンムシ」と「ジンサンシバンムシ」です。
これらのシバンムシは、乾燥した植物質のものを好み、乾麺、菓子類、穀類、ペットフード、生薬など、幅広く食害します。
また、畳や壁紙にも発生し、加害することがあります。
シバンムシの成虫は寿命が約10~25日と短いものの、一度に50~100個の卵を産むため、繁殖力が非常に強いです。

シバンムシも食品害虫の一種です
ゴミムシ類
ゴミムシ類は、害虫を捕食する種は農業において益虫とされています。
例えば、オオアトボシアオゴミムシやセアカヒラタゴミムシなどは、ヨトウムシやコナガといった農作物の害虫を積極的に捕食します。
これにより、農薬の使用を減らし、環境への負荷を軽減する方法として注目されています。
ゴミムシダマシ類
ゴミムシダマシ類は、コウチュウ目ゴミムシダマシ科に属する昆虫の総称で、世界中に約16,000種が知られています。
これらの昆虫は、体長2~35ミリメートルと大きさに幅があり、体形も半球形、円筒形、ひょうたん形、楕円板状など多様です。
一般的に暗褐色から黒色の地味な体色を持ち、光沢があるものもいます。
ゴミムシダマシ類の多くは、腐植や菌類などを食べる腐食性で、動きが遅いのが特徴です。

ゴミムシ・ゴミムシダマシはゴキブリと違って触覚が短いのでそこで見分けがつくと思います。
またゴミムシダマシは動きが遅いという特徴があります。
モリチャバネゴキブリ
モリチャバネゴキブリは、主に森林や草地に生息するゴキブリの一種です。
体長は約11~12ミリメートルで、薄茶色の体色に胸部には2本の黒い太い筋があり、腹部に近い部分で左右の筋が接近する特徴があります。
このゴキブリは、落ち葉や枯れ草の下に生息し、主に枯死した植物質を食べています。
モリチャバネゴキブリは、チャバネゴキブリと非常に似ています。
しかしチャバネゴキブリは主に屋内に生息しますが、モリチャバネゴキブリは人家に侵入することはほとんどありません。
灯火に飛来することもあり、森林ではクヌギなどの樹液を吸う姿が観察されます。

似ているというより同じゴキブリですが、混同しないように載せました。
回りに森林の多い住宅だとたまに家に入り込んでしまいますが、チャバネと違ってほとんど無害です。
屋内で大増殖するということはないでしょう。
クロゴキブリの幼虫の画像
日本には約60種類のゴキブリが生息していますが、屋内に侵入して害虫となるゴキブリのほとんどはクロゴキブリかチャバネゴキブリです。
クロゴキブリの幼虫は、成長段階によって見た目が大きく異なるのが特徴です。
孵化直後の一齢幼虫は体長3~4mmと非常に小さく、最初は白いですが、すぐに黒くなり背中に2本の白い横帯模様が現れます。
脱皮を繰り返して成長し、成虫になる直前の終齢幼虫になると、体長は25~30mmに達します。
体色は光沢のある赤褐色や茶褐色に変化し、幼虫期の特徴だった白い帯は消えています。
成虫とよく似ていますが、翅がまだ完全に発達していないため飛ぶことはできません。

ゴキブリの画像が出てくるので注意してください
一齢幼虫
一齢幼虫は体長が約3~4mmで、非常に小さく、色は白っぽくて透明感があります。
ただし、孵化後1~2時間で体が固まり、黒い体に白い横帯が2本現れます。
この白い帯は、背中を横切るように見えるのが特徴です。
まるで小さなコオロギのような見た目で、動きも素早いです。
終齢幼虫
終齢幼虫(通常8齢)は体長が25~30mmほどに成長し、色は赤褐色や茶褐色に変化します。
この段階では白い帯は消え、成虫に近い光沢のある体になりますが、翅はまだ発達していないため、成虫と見分けるポイントになります。
成虫
チャバネゴキブリの幼虫の画像
チャバネゴキブリの幼虫は、成虫とは見た目や行動が大きく異なります。孵化直後は体長1~2mmと非常に小さく、色は白っぽいか薄い灰色です。
成長すると体長は5~6mmほどになり、色は薄茶色へと変化しますが、成虫のような光沢はありません。
成虫との最も大きな違いは翅(はね)の有無で、幼虫には翅がないため飛ぶことはできません。
動きも成虫に比べて緩慢で、キッチンの隅や食品の包装の隙間など、狭くて暗い場所に隠れることを好みます。
※ゴキブリの画像が出てくるので注意してください
幼齢幼虫
中齢幼虫
成虫
一匹だけでもまずい?小さいゴキブリの赤ちゃんだけ出る時の対処法
小さいゴキブリが一匹だけ出てくるとどうしてなのか気になりませんか?
こちらの記事でまとめたので参考にしてください
ゴキブリの幼虫に似てる虫:おまけ
以下ゴキブリに似ている虫について書いています。最後までご覧ください。
- 細長い遅いゴキブリに似た虫
- 触覚長いゴキブリに似てる虫
- ゴキブリの幼虫に似てる虫:まとめ
細長い遅いゴキブリに似た虫
家の中で細長くて動きの遅い、ゴキブリに似た虫を見つけたら、それはコメツキムシかもしれません。
コメツキムシはゴキブリと見た目が似ているため、よく混同されますが、実際には全く別の昆虫です。
ゴキブリは素早く動き、平べったい体と長い触角が特徴ですが、コメツキムシは動きが遅く、体が硬くて細長い形状をしています。
また、コメツキムシには独特の「跳ねる」行動があり、仰向けになると胸部を使って跳び跳ねて体勢を戻します。
この時米をついたようなカチッと音がするので、コメツキムシという名前がつきました。
ゴキブリと異なり、食品を荒らしたり病気を媒介したりするリスクは低いため、過度な心配は不要です。
触覚長いゴキブリに似てる虫
カミキリムシは、触覚が長くゴキブリに似ているように見えることがありますが、実はまったく異なる昆虫です。
ゴキブリとは見た目や生態が異なり、木や植物を主に食べる甲虫の一種で、害虫として知られることもあります。
カミキリムシにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
クロカミキリは黒い体に白い斑紋があり、体長は25~35mm程度で、クワやイチジクの木を好みます。
キクスイカミキリはもっと小さく、体長7~8mmで、キクの茎を食べてしまうため、庭の花に被害を与えることがあります。
また、クビアカツヤカミキリという外来種は、サクラやモモなどのバラ科の樹木を食害し、木を枯らす原因となるため、農家にとって問題となっています。
ゴキブリの幼虫に似てる虫:まとめ
記事のポイントをまとめます。
- ゴキブリの幼虫と似た虫の特徴が分かる
- シバンムシは赤褐色で食品を食害する
- ゴミムシ類は害虫を捕食し益虫である
- ゴミムシダマシ類は動きが遅い
- モリチャバネゴキブリは屋外に生息する
- クロゴキブリの幼虫は白い横帯が特徴
- チャバネゴキブリの幼虫は白っぽく翼がない
- コメツキムシは跳ねる行動で区別できる
- カミキリムシは木を食害する
- ゴキブリの幼虫は成長段階で見た目が異なる
- シバンムシは繁殖力が強い
- ゴミムシダマシは穀粉を食害する
- モリチャバネゴキブリは人家に侵入しない
- クロゴキブリの終齢幼虫は赤褐色である
- 小さいゴキブリ一匹の対処法が分かる