マンションでのベランダ菜園に挑戦したいけど、ゴキブリ対策が気になる方へ。
この記事では、ベランダガーデニングを楽しみながら、ゴキブリを防ぐ方法をご紹介します。
この記事で以下のことが分かります。
ポイント
- ベランダ家庭菜園でのゴキブリ対策方法
- マンションでの家庭菜園の注意点と迷惑防止策
- 虫がつきにくい野菜の種類と特徴
- ハーブ精油のゴキブリ忌避効果と限界

ベランダの家庭菜園でのゴキブリ対策
- ベランダガーデニングはやめた方がいい?
- マンションで家庭菜園はやめてほしい・迷惑?
- ベランダ菜園におすすめの虫がつかない野菜
- ハーブはゴキブリ対策に有効?
ベランダガーデニングはやめた方がいい?
ベランダガーデニングは、必ずしもやめる必要はありませんが、ゴキブリ対策を前提に行うことが重要です。
植物の土や水やり後の湿気は、ゴキブリにとって魅力的な住処や餌場となり、侵入のきっかけになる可能性があります。
しかし、適切な管理でリスクは大幅に減らせます。
具体的には、プランター周りの落ち葉やゴミをこまめに清掃し、土を清潔に保つことが基本です。
また、水やりを夜間ではなく朝に行い、土が夜間に過度に湿った状態になるのを防ぐのも効果的です。
さらに、屋外用のコンバットやブラックキャップなどの毒餌を設置すれば予防効果を高めることができます。
ただし、これらの対策をしてもゴキブリの侵入を完全に防ぐのは難しく、管理には手間がかかります。
ゴキブリが気になる場合は、まずは小さなプランターから始め、状況を見ながら自分に合った管理方法を見つけていくのが良いでしょう。
マンションで家庭菜園はやめてほしい・迷惑?
マンションでの家庭菜園は、近隣住民に迷惑をかける可能性があるため、慎重な配慮が求められます。
ルールを守り、周囲への影響を最小限に抑えれば、トラブルを避けて楽しむことが可能です。
マンションのベランダは、法律上「共用部分」とされており、自由に使えるスペースではありません。
そのため、家庭菜園を行う際には、管理規約や近隣への影響を考慮する必要があります。
たとえば、水やりで水や土が隣や下の階に飛び散ったり、植物が原因で虫が発生したりすると、近隣住民から不満が出ることがあります。
私はベランダに有機物は何も置かないけど、最近隣が家庭菜園っぽいの始めたみたいでそれしか原因が思い当たらない。ゴキブリ避け買って境界に死ぬほど撒こう…
— つ (@tsumr121) September 3, 2014
また、プランターが避難経路を塞ぐと、緊急時に問題となる場合も。さらに、肥料のにおいが周囲に広がると、洗濯物や室内に影響を与える可能性があります。
2025年の情報によると、マンションでの家庭菜園による苦情は、土や水の飛散、虫の増加、においが主な原因とされています。

ベランダ菜園におすすめの虫がつかない野菜
ベランダ菜園で虫が苦手な方には、害虫が嫌う特性を持つ「空心菜」「チマサンチュ」「ニラ」がおすすめです。
これらの野菜は比較的育てやすく、初心者でも安心して楽しめます。
ヒユ科の空心菜は害虫に狙われにくく、夏の暑さに強いのが特徴です。
キク科のチマサンチュは高温に強く、外側の葉から少しずつ収穫できるため長期間楽しめます。
そしてユリ科のニラは、独特の強い香りで害虫を寄せ付けず、一度植えれば数年間収穫できる多年草です。
ただし、これらの野菜でも完全に虫を防げるわけではありません。
梅雨時や夏場にはアブラムシがつく可能性もあります。
また、ニラは本格的な収穫までに1年以上かかる点や、これらの野菜でゴキブリを防ぐことは難しいため、毒餌など別の対策が必要になる点には注意が必要です。
ハーブはゴキブリ対策に有効?
ハーブは植物のままでは効果が薄く、精製した精油を使うとゴキブリにある程度効果があります。
ミント、レモングラス、ローズマリーなどのハーブから抽出した精油は、濃縮された香り成分がゴキブリを遠ざける効果を持ちます。
ただし植物のままだと、忌避成分が少なく、ゴキブリを避ける効果はほとんどないでしょう。
実際にとある実験によると、レモングラス、ハッカ油、ラベンダーの精油にはゴキブリは一切近づかなかったそうです。
ただし、精油の香りは時間が経つと弱まるため、定期的にスプレーをかけ直したり、コットンを交換したりする手間が必要です。
また、ゴキブリが香りに慣れると効果が落ちる可能性も。
Xの投稿で「精油スプレーを使ったのにゴキブリが来た」という声もあり、すべてのゴキブリに効くわけではありません。
ハーブはゴキブリ対策として、精製した精油を使えば一定の効果がありますが、植物のままでは効果が薄いです。

ベランダの家庭菜園でのゴキブリ対策:おまけ
以下ベランダの害虫対策についてのおまけ情報を書いています。最後までご覧ください。
- ベランダからゴキブリが上がってくるのは何階くらいからですか?
- マンションのベランダは誰のもの?
- ベランダの家庭菜園でのゴキブリ対策:まとめ
ベランダからゴキブリが上がってくるのは何階くらいからですか?
家庭でよく現れるクロゴキブリは、ベランダを通じて5階くらいまでは簡単に登ってきますが、6階以上に上がると見る機会は減ってくるようです。
1年間でゴキブリに遭遇した回数 | |
1階~2階 | 3.39回 |
3階~5階 | 3.61回 |
6階~10階 | 1.28回 |
11階以上 | 0.07回 |
クロゴキブリは強い生命力を持ち、さまざまな方法で建物内に侵入します。
ベランダは外とつながる場所で、ゴキブリが移動しやすい環境です。
5階までの低層階では、地面や植木、排水溝から這い上がってくることが多いです。
6階以上では、配管や外壁を登ったり、荷物に紛れて運ばれたりするケースはありますが、移動距離が長くなるため頻度が下がります。
ただし、10階でも登ってくることもあるので対策は怠らないようにしましょう。
クロゴキブリは5階くらいまではベランダを通じて簡単に登ってきますが、6階以上では見る機会が減ります。
それでも、荷物や配管を通じて侵入する可能性は残ります。
階数に関係なく、ベランダを清潔に保ち、隙間を塞ぐ対策をすることが大切です。
マンションのベランダは誰のもの?
マンションのベランダは、住民が自由に使えるスペースに見えますが、実は住民全員が共有する「共用部分」です。
ただし、特定の住戸の人が専用で使える権利が認められているので、勝手に使うことはできません。
ルールを守れば、家庭菜園や洗濯物干しに活用できます。
マンションのベランダは、法律上「共用部分」に分類されます。
これは、マンションの廊下やエレベーターと同じで、すべての住民が共同で管理する場所だからです。
2025年の情報によると、区分所有法という法律で、ベランダは住戸の内側(専有部分)とは異なり、建物全体の一部として扱われます。
ただし、各住戸の住民には「専用使用権」という特別な許可が与えられ、自分の部屋に面したベランダを独占的に使えます。
この権利は、マンションの管理規約に書かれていることが多く、避難経路の確保や美観の維持などの条件付きです。
たとえば、消防法ではベランダが火災時の逃げ道と定められているため、物を置きすぎると問題になります。
まとめると、マンションのベランダは、住民全員が共有する共用部分ですが、専用使用権によって特定の住戸の人が使えます。
管理規約や消防法を守れば、家庭菜園や洗濯物干しに活用可能です。

ベランダの家庭菜園でのゴキブリ対策:まとめ
記事のポイントをまとめます。
- ベランダ家庭菜園はゴキブリ対策で継続可能
- 土や水の管理でゴキブリのリスクを軽減
- 朝の水やりで夜間の湿気を回避
- コンバットやブラックキャップが効果的
- 近隣飲食店やゴミ捨て場が侵入リスク
- マンションのベランダは共用部分である
- 管理規約の確認がトラブル防止に必要
- 水や土の飛散が近隣への迷惑となる
- 受け皿付きプランターで水漏れを防止
- 空心菜は虫がつきにくく育てやすい
- チマサンチュは夏に強い葉物野菜
- ニラの独特な臭いが害虫を遠ざける
- ハーブ精油はゴキブリ忌避に一定効果
- クロゴキブリは5階まで容易に侵入
- ベランダの清潔保持が侵入防止の鍵