ゴキブリをトイレに流すという方法は、退治した後によく思いつく処理法の一つです。
しかし、死んだゴキブリや生きたままのゴキブリをトイレに流すと詰まるのではないか、戻ってくるのではないかと心配になる人も多いでしょう。
特に、クロゴキブリのような大きなものや、チャバネゴキブリ、赤ちゃんゴキブリ、そしてゴキブリの卵まで、トイレに流すのはだめなのか気になりますよね。
浄化槽のある家ではさらに注意が必要で、死骸を流すことでトラブルが起きる可能性もあります。
この記事では、そんな疑問を解決し、ゴキブリをトイレに流す際のポイント解説します。
この記事で以下のことが分かります。
ポイント
- ゴキブリの死骸をトイレに流すとどうなるか
- 生きたゴキブリを流すとどうなるか
- 浄化槽のある家ではどうなのか
- ゴキブリがトイレに侵入する経路と対策
ゴキブリをトイレに流すと?
- 退治して死んだゴキブリをトイレに流すと詰まる?
- チャバネゴキブリや赤ちゃんゴキブリじゃなく、クロゴキブリのような大きなゴキブリでもトイレに流して大丈夫?
- 生きたままゴキブリをトイレに流すと戻ってくる?
- ゴキブリの卵は流しても大丈夫?
- 浄化槽のある家の場合、ゴキブリをトイレに流すのはだめ?
退治して死んだゴキブリをトイレに流すと詰まる?
トイレに死んだゴキブリを流しても基本的には詰まりません。
ただし、つまる可能性はゼロではないため、自己責任で流しましょう。
一般的な家庭のトイレは、排泄物やトイレットペーパーを流すことを前提に設計されています。
ゴキブリはそれらと比べて小さく、1匹程度であれば水流に乗って問題なく流れていくことが多いです。
実際、インターネット上の情報源(例: 生活情報サイト「All About」)によると、ゴキブリのような小さな虫は通常、トイレの配管を通過するのに十分な大きさではないため、詰まりの原因にはなりにくいとされています。
また、配管内は水圧で汚れを押し流す仕組みが働いているため、軽いものはスムーズに下水へと運ばれます。
ネット上の掲示板(例: Yahoo!知恵袋)でも、ゴキブリをトイレに流した経験を共有する声があり、「特に問題なかった」という回答が散見されます。
しかし、ゴキブリを複数匹まとめて流した場合や、ティッシュやゴミと一緒に流すと、配管内で詰まるリスクが上がることがあります。
特に、古い家屋やマンションでは、配管が細かったり老朽化していたりする場合があり、想定外のトラブルが起こる可能性はゼロではありません。
水道屋本舗では、トイレに流すものはできるだけ排泄物とトイレットペーパーに限るべきだとアドバイスしています。
ゴキブリ自体は詰まりにくいかもしれませんが、一緒に流したものが原因で水流が滞るケースも考えられるのです。
結局のところ、退治して死んだゴキブリをトイレに流しても詰まる可能性は低いと言えます。
ただし、死骸はトイレに流すよりも燃えるゴミに出して、処理することをおススメします。
トイレが詰まった場合は以下の記事を参考にしてください。
チャバネゴキブリや赤ちゃんゴキブリじゃなく、クロゴキブリのような大きなゴキブリでもトイレに流して大丈夫?
クロゴキブリのような大きなゴキブリでも、めったにないでしょう。
しかし詰まるリスクは、チャバネゴキブリやゴキブリの赤ちゃんのような小さなゴキブリより当然上がります。
生きたままゴキブリをトイレに流すと戻ってくる?
生きたままゴキブリをトイレに流しても、戻ってくる可能性は非常に低いです。
排水管には排水トラップという装置があり、これは下水から匂いが出ないようにするため、また害虫が出てこないようにするためのものです。
この排水トラップには封水と呼ばれる水が溜まっており、ゴキブリがこの封水を通り抜けて排水管を登ってくるということはまずありません。
そもそも下水にはクロゴキブリが大量に生息している環境なので、もし封水を通り抜けて排水管を登って来れるならば、屋内は常にゴキブリだらけになってしまうはずです。
逆に言うと、排水トラップの封水が蒸発してしまってない場合は、戻ってくる可能性があるので注意が必要です。
以上の点を踏まえると、生きたままゴキブリをトイレに流すと戻ってくる心配はほとんどないと言えそうです。
ゴキブリの卵は流しても大丈夫?
ゴキブリの卵を流しても全く問題ないでしょう。
卵が孵って家に侵入するということもまずありません。
ゴキブリのメスは、は卵鞘という卵を20~30個ほど集めた鞘を産みます。
卵鞘をごみ箱に捨てると、むしろ卵が孵ってしまうかもしれないので、トイレに流すのは賢明な選択かもしれません。
よく卵は潰してから流した方がいいという意見もありますが、やめた方がいいです。
そのままトイレで流した方が清潔ですし、つぶした卵鞘から卵が漏れてしまうかもしれません。
ゴキブリの卵は潰したりせずに、トイレに流しましょう。
浄化槽のある家の場合、ゴキブリをトイレに流すのはだめ?
浄化槽のある家では、ゴキブリをトイレに流さないほうがいいと言われています。
浄化槽は、家庭から出る汚水を微生物の力で分解し、きれいな水にして外部に排出するシステムです。
この仕組みは、バクテリアが正常に働くことで成り立っています
しかし、ゴキブリをトイレに流すと、殺虫剤を使った場合にその成分が浄化槽に流れ込み、バクテリアが死んでしまう可能性があります。
実際に、浄化槽を使っている家庭で、殺虫剤を多用した後にトイレから異臭がするようになったという報告も見られます。
浄化槽がある場合は、トイレットペーパー以外はトイレに流さないようにしましょう。
ゴキブリをトイレに流すと?おまけ
以下ゴキブリについてのおまけ情報を書いています。最後までご覧ください。
- ゴキブリを殺したあとの死骸処理や掃除ができない時
- トイレのゴキブリはどこから侵入するのか?
- ゴキブリをトイレに流すと?まとめ
ゴキブリを殺したあとの死骸処理や掃除ができない時
ゴキブリが苦手な方にとって死骸の駆除は苦痛だと思います。
下の記事に対策法を記載しているので、是非ご覧ください。
トイレのゴキブリはどこから侵入するのか?
トイレに現れるゴキブリは、主に下水管、換気扇、ドアや窓の隙間、便器と床の接合部といった場所から侵入してきます。
ゴキブリは湿気のある場所や暗い場所を好み、トイレはその条件を満たしています。
特に水回りであるトイレは、ゴキブリにとって移動しやすい場所であり、餌や水を求めてやってくることがあります。
また、屋外から室内へ進入路が多いのも、トイレが狙われやすい一因です。
外部とつながる下水管や換気扇、ちょっとした隙間が侵入のきっかけになります。
下水管
まず、下水管からの侵入が挙げられます。
いつも通り使用している時は排水トラップに水が満たされているので、侵入されることはまずありません。
しかし、トイレの下水管は外部と直接つながっており、長期間使っていないと排水トラップの水が蒸発してしまいます。
その結果、ゴキブリが這い上がってくることがあります。
換気扇
次に、換気扇も要注意です。
換気扇が止まっているときやフィルターに隙間がある場合、そこを通ってゴキブリが入ってくるケースが報告されています。
窓やドア
さらに、ドアや窓の隙間もありえます。
わずか2ミリ程度の隙間があれば、ゴキブリは体を押し込んで侵入可能です。
便器と床の接合部
最後に、便器と床の接合部も経路の一つです。
古い建物では、この部分に隙間が生じやすく、そこからゴキブリが上がってくることがあります。
例えば、築年数が経った賃貸住宅で、便器の設置時に配管の調整で隙間ができた場合、そのまま放置されていれば侵入を許してしまうのです。
結論
トイレにゴキブリが侵入する主な経路は、下水管、換気扇、ドアや窓の隙間、便器と床の接合部になります。
日頃からトイレの状態をチェックし、隙間を埋めたり水を流したりする習慣をつけることが、ゴキブリとの遭遇を減らす近道になるでしょう。
ゴキブリをトイレに流すと?まとめ
記事のポイントをまとめます。
- 死んだゴキブリをトイレに流すのは基本的に詰まらない
- 複数匹やゴミと一緒に流すと詰まるリスクが上がる
- クロゴキブリのような大きな個体でも詰まる可能性は低い
- 生きたままゴキブリをトイレに流すと戻ってくることはほぼない
- 排水トラップの封水が蒸発すると侵入リスクが生じる
- ゴキブリの卵をトイレに流すのは問題ない
- 卵鞘は潰さずそのまま流すのが衛生的である
- 浄化槽のある家ではゴキブリを流すのは避けるべきである
- 殺虫剤が浄化槽のバクテリアを殺す可能性がある
- ゴキブリの死骸は燃えるゴミに出すのが推奨される
- トイレのゴキブリは下水管や換気扇から侵入する
- ドアや窓の隙間もゴキブリの侵入経路である
- 便器と床の接合部の隙間から上がってくる場合もある
- 古い家屋では配管トラブルに注意が必要である
- トイレに流すものは排泄物とトイレットペーパーに限るのが安全である