ゴキブリを見つけたとき、手に取る殺虫剤がキンチョールだったという方も多いのではないでしょうか。
しかし、「キンチョールを使ったのにゴキブリが死なない」「生き返るように動き出した」という経験を持つ方もいるかもしれません。
本記事では、ゴキブリにキンチョールが効くのかどうか解説します。
また、クロゴキブリをはじめとした大型ゴキブリに適した対策、何秒噴射すれば良いのか、人体への影響についても詳しく触れています。
ぜひ参考にしてください！
この記事で以下のことが分かります。
ポイント
- ゴキブリにキンチョールが効かない理由
- キンチョールでゴキブリが死なない場合の対策
- ゴキブリ専用殺虫剤との違い
- キンチョールの人体への影響と安全な使用方法
ゴキブリにキンチョールで死なない？
- キンチョールをかけても効果はない？
- キンチョールは何秒かけると死亡するのか？
- キンチョールをかけられたゴキブリは生き返ることはある？
- クロゴキブリのような大きなゴキブリは？
- キンチョールの人体への影響
- 殺虫剤で死なないゴキブリはどうしたらいい？
キンチョールをかけても効果はない？
キンチョールは、ハエや蚊だけでなく、ゴキブリにも効果を発揮する殺虫スプレーです。
ただし、ゴキブリ専用の製品と比べると、即効性や効果の面で劣る場合があります。
キンチョールにはピレスロイド系の成分が含まれており、ゴキブリの神経系に作用して駆除します。
一方、キンチョールは蚊やハエなどの小型の害虫に対しては即効性がありますが、ゴキブリのような大型の害虫には効果が出るまで時間がかかることがあります。
また、ゴキブリは非常に素早く動くため、的確に噴射するのが難しい場合もあります。
ゴキブリ専用の殺虫スプレーは、強力な噴射力と即効性を備えており、ゴキブリの動きを瞬時に止めることができます。
例えば、キンチョールの「ゴキブリがうごかなくなるスプレー」は、マイナス冷却技術でゴキブリの動きをすばやく止め、速効成分で確実に駆除します。
総じて、キンチョールはゴキブリに対して一定の効果がありますが、即効性や使いやすさを求める場合は、ゴキブリ専用の殺虫スプレーを使用することをおすすめします。
キンチョールは噴射力が弱いので少し使いづらいです。
でもピレスロイド系殺虫剤はあててしまえばほぼ高確率で駆除することが可能です。
一応弱っていても何秒か噴射したほうがいいでしょうね。
キンチョールは何秒かけると死亡するのか？
一般的に、キンチョールをゴキブリに直接噴射した場合、完全に駆除するまでに10～20秒程度の噴射が必要とされています。
キンチョールをかけられたゴキブリは生き返ることはある？
ゴキブリに殺虫剤をかけたのに、翌日いなくなっていたり、動き出していたりする場面に出くわした経験はありませんか？
「ゴキブリが生き返った」と感じることもあるかもしれませんが、実際にはいくつかの要因があります。
まず、ゴキブリは非常に生命力の強い昆虫として知られています。
特に、スプレー式の殺虫剤では、直接かかったとしても完全に致命的なダメージを与えられないことがあるのです。
殺虫剤の効果は主にゴキブリの呼吸器官に作用する仕組みですが、薬剤が体の隅々に行き渡らなかったり、薬剤に対して耐性を持つ個体の場合は、致死量に至らず動ける状態に戻ることもあります。
また、ゴキブリが「死んだふり」をすることも一因です。
昆虫の中には危険を回避するために動きを止める行動を取る種類がいます。
ゴキブリもその一つで、一見死んだように見えても、安全が分かり次第再び動き出すことがあるのです。
具体的な場面として、夜に殺虫剤をかけたゴキブリが、朝には姿を消していることがあります。
この場合、薬剤の効果が完全ではなかったか、物陰に隠れる体力が残っていた可能性が考えられます。
また、ゴキブリは仲間意識が強い昆虫ではないため、他のゴキブリが死骸を運ぶことはほとんどありません。
ただし、稀に他の生物（ネズミなど）が死骸を食べてしまう場合もあるようです。
こうした事態を防ぐためには、殺虫剤をしっかりとゴキブリ本体にかけ、確実に効果を与える必要があります。
その後、紙などで包んでビニール袋に入れ、しっかり密閉してからゴミとして処分しましょう。
ゴキブリって結構頭が良くて、人の気配を感じると動き回らずにじっとしていたり死んだふりをします。
車の中でゴキを見失った時、必死に探したんですけどどうしても見つからなくていなくなったのかな、とおもったらルームミラーにへばりついて、見つからないようにじっとしている、なんてことがありました。
クロゴキブリのような大きなゴキブリは？
キンチョールは一般的に天然ピレトリンや合成ピレスロイド系の成分を含み、昆虫類の神経系に作用して麻痺させる仕組みです。
これはゴキブリにも有効ですが、クロゴキブリのような大型の個体は耐久力が高いため、かけた直後にすぐ死ぬとは限りません。
さらに、ゴキブリが逃げ込める隙間があれば、致命傷を負っても逃げられることがあります。
こうした状況を防ぐには、専用のゴキブリ駆除剤を使う方が効果的です。
例えば、「ゴキジェット」や「コンバット」といった専用駆除剤は、ゴキブリに速効性がある成分を含んでいます。
これらを使用すれば、クロゴキブリも確実に仕留められる可能性が高まります。
まとめると、キンチョールはゴキブリ駆除に使えるものの、専用駆除剤に比べると使いづらいです。
チャバネゴキブリやゴキブリの幼虫等、ちいさなゴキブリはキンチョールで簡単に殺せます
キンチョールの人体への影響
キンチョールの有効成分であるピレスロイド系化合物は、昆虫に対して高い効果を発揮しますが、適切に使用すれば人体への影響はほとんどないと言われています。
ピレスロイド系成分は昆虫の神経系に作用し、麻痺や死を引き起こす一方で、人間やペットなどの哺乳類には影響を与えにくい性質です。
そのため、通常の使用方法であれば、キンチョールが人体に害を及ぼすことはほとんどありません。
しかし、使用時にはいくつかの注意が必要です
大量に吸い込んだり、皮膚に直接かけたりすると、一時的に舌がピリピリするなどの軽い症状が現れることがあります。
また、誤って目に入った場合、刺激を感じることがあります。
これらの症状は一過性で深刻な問題を引き起こすことは稀ですが、使用後は手洗いやうがいを行い、目に入った場合はすぐに水で洗い流してください。
さらに、小さな子供やペットがいる家庭では、誤飲や誤噴射を防ぐため、キンチョールを子供の手の届かない場所に保管し、使用時には周囲に注意を払うことが重要です。
また、使用後は部屋の換気を行い、薬剤が空気中に残らないようにすることも大切です。
一方、キンチョールは魚類や昆虫類に対して強い毒性を持つため、観賞魚や昆虫を飼育している部屋での使用はやめましょう。
特に、カブトムシやスズムシなどの昆虫、熱帯魚や金魚などの魚類、両生類、爬虫類を飼育している場合、これらの生物に害を及ぼす可能性があるため、別の部屋で使用するか、使用を控えることが望ましいです。
総じて、キンチョールは適切な使用方法と注意を守れば、人体への影響は最小限に抑えられ、安全に使用できる殺虫剤です。
使用前には製品の説明書をよく読み、正しい方法で使用することを心掛けましょう。
殺虫剤で死なないゴキブリはどうしたらいい？
ゴキブリに殺虫剤が効かない場合、以下の方法を試してみてください。
まず、異なる成分の殺虫剤に切り替えることが有効です。
ゴキブリは特定の成分に耐性を持つことがあるため、成分の異なる製品を使用することで効果が期待できます。
液体洗剤
手元に他の殺虫剤がない場合は家庭に必ずある食器用洗剤がおすすめです。
液体洗剤をゴキブリにかけると、洗剤に含まれる界面活性剤はゴキブリの外皮の油膜を溶かし、その溶けた油膜が気門を防いで窒息させます。
直接かけてもいいのですが、スプレーボトルを使って洗剤水をゴキブリに噴射するとより簡単にかけることができるでしょう。
洗剤を水で薄める場合、適切な濃度は水100mlに対して洗剤10ml程度ですが、洗剤によって異なるので、いろいろ試してみて下さい。
スプレーボトルはゴキブリの気門がある背中や腹部を狙うと効果的です。
毒餌
次に、毒餌剤の使用も検討しましょう。
ゴキブリは学習能力が高く、同じ毒餌に慣れると食べなくなることがあります。
そのため、毒餌の種類や設置場所を定期的に変更し、ゴキブリの興味を引く工夫が必要です。
例えば、甘い香りのするシロップや油分の多い調味料を毒餌に加えると、効果が高まることがあります。
専門業者
これらの方法を試しても効果が見られない場合は、専門の害虫駆除業者に相談することをおすすめします。
専門家は最新の駆除方法や適切なアドバイスを提供してくれるため、効果的な対策が期待できます。
ゴキブリの駆除は一度で完了することは難しく、継続的な対策が求められます
日常的な清掃や環境の整備を心掛け、ゴキブリが生息しにくい環境を維持することが大切です。
他にもパーツクリーナーもゴキブリを駆除できます
ゴキブリにキンチョールで死なない？その補足事項
以下ゴキブリとキンチョールについてのおまけ情報を書いています。参考にしください。
- キンチョールで死なない虫はいる？
- ゴキブリがいなくなるスプレーをかけてもゴキブリが死なない
- ゴキブリは殺さないほうがいいとは？
- ゴキブリにキンチョールで死なない？まとめ
キンチョールで死なない虫はいる？
キンチョールに含まれているピレスロイド系化合物は節足動物である昆虫の神経に作用し、阻害・混乱を引き起こします。
したがってキンチョールが効かない昆虫はいません。
しかし効きずらい昆虫がいることは確かです。
その代表的な昆虫がカメムシです。
まず、カメムシの体は、外部からの刺激や攻撃に対抗するために特別な構造を持っています。
特に注目すべきは体表を覆う「セメント層」と呼ばれる保護層です。
この層は、カメムシ自身が発する悪臭の原因となる分泌液から体を守るためのもので、液体が体内に浸透しないよう厚く作られています。
このセメント層は、外敵だけでなく殺虫剤に対しても効果的な防御壁となるため、殺虫成分が十分に浸透する前に効果が薄れてしまいます。
さらに、カメムシが発する分泌液には独特の化学成分が含まれており、それ自体が強力な刺激物です。
この液体が敵を撃退するのに役立つだけでなく、分泌液が外部に飛散する際に体を保護する構造が働くことで、殺虫剤の影響を受けにくくなります。
加えて、殺虫剤がカメムシの背中にかかった場合、厚い体表に阻まれて殺虫効果が現れるまでに時間がかかるという特性もあります。
実験では、カメムシの背中に散布した殺虫剤の効果が現れるまで、腹部にかけた場合の16倍の時間が必要だったという結果が報告されています。
このように、カメムシに殺虫剤が効きにくい理由は、その体の構造や独特の生態にあります。
カメムシは動きが遅いので捕まえるのは簡単です。
使い捨て手袋を使って匂いが付かないようにしてから捕まえれば、殺虫剤はいらないかも
管理人はカメムシについてのブログも書いているのでよかったらご覧ください。
ゴキブリがいなくなるスプレーをかけてもゴキブリが死なない
KINCHO ゴキブリがいなくなるスプレーを使用してもゴキブリが死なない場合、いくつかの原因が考えられます。
使用方法の問題
このスプレーは、ゴキブリの通り道や出現しやすい場所に事前に噴霧し、薬剤に触れたゴキブリを駆除する待ち伏せ型の製品です。
直接噴射して即座に駆除するタイプではないため、使用方法を誤ると効果が得られないことがあります。
持続期間
メーカーによれば、効果は約1か月持続しますが、環境や使用状況によっては効果が薄れることもあります。
特に水に濡れると効果が弱まるため、湿気の多い場所での使用には注意が必要です。
ゴキブリの侵入経路の特定
ゴキブリの侵入経路を正確に特定し、適切な場所にスプレーを噴霧することが重要です。
侵入経路が特定できていないと、効果が発揮されない可能性があります。
他の対策との併用
「ゴキブリがいなくなるスプレー」は待ち伏せ型の製品であり、即効性を求める場合には、直接噴射して駆除するスプレーや、毒餌タイプの製品と併用することが効果的です。
以上の点を踏まえ、使用方法や環境を再確認し、必要に応じて他の駆除方法と組み合わせることで、より効果的なゴキブリ対策が可能となります。
ゴキブリ駆除にはブラックキャップ等の毒餌が最も効果的です。間違いないありません！
ゴキブリは殺さないほうがいいとは？
ゴキブリに遭遇したとき、殺さずに威嚇するほうがよいという話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
新聞紙で叩いて威嚇すれば、警報フェロモンを発して逃げるので、別の仲間のゴキブリは近づかなくなるという話です。
しかし、この情報には科学的な根拠がないことが分かっています。
まず、ゴキブリにはミツバチやアリのような高度な社会性や情報伝達能力がありません。
研究によると、ゴキブリは仲間同士で危険を共有する仕組みを持っていないのです。
したがって、驚かせても仲間に「危険」を伝えることはありません。
この噂は、おそらく不確かな情報が誇張されて広まったものと考えられます。
以上を踏まえると、「殺さないほうがいい」という話には科学的根拠がなく、むしろ適切な対策を講じることが求められます。
ゴキブリ対策は単に退治するだけでなく、生活環境を整えることで、より効果的になるでしょう。
ゴキブリにキンチョールで死なない？まとめ
記事のポイントをまとめます。
- ゴキブリにキンチョールが効かない原因は外骨格の硬さや耐性にある
- キンチョールはゴキブリ専用殺虫剤に比べ即効性が低い
- クロゴキブリには強力な噴射が必要だが専用剤の使用が推奨される
- キンチョールを使用する場合は数秒以上直接噴射する必要がある
- 殺虫剤が効かない場合は異なる成分の製品を試すと良い
- ゴキブリが死なない理由には「死んだふり」も考えられる
- キンチョールは人体への影響が少ないが換気を心掛ける必要がある
- ゴキブリがいなくなるスプレーは事前の設置が重要だ
- カメムシなどにはキンチョールが効きづらい場合がある
- ゴキブリ専用の毒餌や罠との併用が効果を高める
- ゴキブリの侵入経路を塞ぐことが駆除には欠かせない
- 清掃や食べ物の管理でゴキブリの発生を防げる
- ゴキブリを殺さず威嚇する方法には科学的根拠がない
- 日常的な清潔さがゴキブリ対策の基本となる
- 専門の駆除業者の利用は効果的な選択肢となる