ゴキブリを見つけたとき、殺虫剤が手元になく、カビキラーがある場合、これでゴキブリを退治できないか考えたことはありませんか?
この記事では、カビキラーがゴキブリにどのような効果を発揮するのか、塩素系洗剤やキッチンハイター、カビハイターを含む他の洗剤との違いも交えながら詳しく解説します。
ゴキブリにカビキラーを使用した際、ゴキブリが溶けるのか、即死するのか、卵を駆除できるのかといった点についても触れます。
ぜひ参考にしてください。
この記事で以下のことが分かります。
ポイント
- カビキラーを使ったゴキブリ退治の効果
- 卵は駆除できるのか?
- ゴキブリ駆除ができるその他の洗剤
- おすすめのゴキブリ対策
ゴキブリはカビキラーで退治できる?
- カビキラーでゴキブリは死ぬ?
- 即死させることはできる?
- カビキラーをかけるとゴキブリは溶ける?
- ゴキブリの卵にカビキラーは効かない?
- カビキラーアルコール除菌タイプでも効果はある?
- カビキラーの塩素に殺虫効果はある?
カビキラーでゴキブリは死ぬ?
カビキラーは、ゴキブリ退治に一定の効果があります。
ただし、即効性はなく、完全に動きを止めるまでに数分かかることがあります。
使用する際には、以下の点に注意が必要です。
カビキラーは強力な塩素系洗剤であり、浴室以外の場所で使用すると床や壁が変色する恐れがあります。
また、強い臭気が発生するため、使用時には十分な換気を行いましょう。
さらに、他の薬剤と混ぜると有害なガスが発生する危険性があるため、単独で使用してください。
総じて、カビキラーはゴキブリ退治に利用可能ですが、使用場所や方法に注意が必要です。
即死させることはできる?
カビキラーを使えばゴキブリを退治できますが、即死させることは難しいです。
効果があるものの、完全に息絶えるまでには少し時間がかかります。
カビキラーがゴキブリに効く理由は、界面活性剤が含まれているからです。
ゴキブリのお腹には気門と呼ばれる呼吸をする穴があるのですが、ゴキブリは体全体に油がコーティングされているので、水をかけてもはじくようになっています。
しかし、界面活性剤はゴキブリの体表を覆う油膜を溶かし、呼吸に必要な「気門」を塞ぎます。
その結果、ゴキブリは呼吸不全に陥り、命を落とすわけです。
しかし、即座に効くわけではなく、数分間はゴキブリがもがきながら動き回ることがあります。
例えば、ゴキブリを目撃した際にカビキラーをスプレーした場合を想定します。
最初は暴れる様子が見られ、すぐに動きが止まるわけではありません。
それでも、泡状のカビキラーを使うと移動が遅くなり、結果的に退治が簡単になる場合があります。
速効性はありませんが、根気よくかけ続ければ効果が現れるのです。
以上を踏まえ、カビキラーを使ってゴキブリを退治する方法は、効果的であるものの、完璧な解決策ではないことがわかります。
即死させることを目的とするなら、専用の殺虫剤を使用するのが良いでしょう。
ただし、手元にカビキラーしかない状況では有効な手段となります。
ゴキブリがカビキラーを掛けられて死ぬ様子は下の動画が参考になります。
泡によって動きづらくなると同時に、つるつると滑って素早く動けません。
カビキラーをかけるとゴキブリは溶ける?
ゴキブリにカビキラーをかけても溶かすことは難しいです。
カビキラーには水酸化ナトリウムが含まれており、これがタンパク質を溶かします
しかし、カビキラーに含まれている水酸化ナトリウムの濃度は0.5%だけであり、これは実際に手に触れても溶かしてしまうほどの濃度ではありません。
ゴキブリも同様です。
吹きかけた後、よほど長時間放置しない限り、分解されることはないでしょう。
ゴキブリの卵にカビキラーは効かない?
カビキラーは、浴室のカビ取り剤として広く知られていますが、ゴキブリの卵に対しては効果が限定的です。
ゴキブリの卵は「卵鞘(らんしょう)」と呼ばれる硬い殻で保護されており、カビキラーの成分が内部まで浸透しにくいため、完全な駆除は難しいとされています。
卵を発見してしまった場合は以下の対策をしてください
トイレに捨てる
卵をトイレに流す場合は、トイレットペーパーに包んでから流すようにしましょう。
潰した方がいいという意見もありますが、トイレに捨ててしまえばほぼ問題なく処理できます。
熱湯
卵を熱湯で駆除する方法もあります。
この場合、60℃以上の熱湯を卵にかけることで殺菌効果と駆除効果が得られます。
ただし、熱湯を使用する際は、火傷や周囲への影響に十分注意してください。
家財や電子機器が近くにある場合は特に気を付けてください。
NG行動
掃除機で卵を吸い取るのは避けてください。
掃除機の内部で卵が孵化し、結果的に室内で再びゴキブリが発生する恐れがあります。
予防
ゴキブリの卵を発見しないためには、日頃からゴキブリの侵入を防ぐ対策を講じることも重要です。
ゴキブリが好む段ボールや古紙を片付け、湿気の多い場所を整理するなど、家を清潔に保つことが重要です。
また、毒餌を使った駆除剤を巣の周辺に設置することで、卵が生まれるのを防ぐことができます。
以上を参考に、ゴキブリの卵を見つけた際は適切に処理を行い、快適な生活環境を維持しましょう。
卵が見つかった場合はすでに繁殖してしまっている可能性が高いです。
その場合は毒餌がとても良く効きます。
カビキラーアルコール除菌タイプでも効果はある?
カビキラーにはアルコール除菌タイプのものもありますが、こちらはゴキブリに効くのでしょうか?
結論から言うと効果があります。
アルコール成分がゴキブリの気門をふさぎ、呼吸を妨げるため、効果的とされています。
具体的な使い方としては、ゴキブリを見つけた際、カビキラーアルコール除菌を数回噴射するだけです。
特に殺虫スプレーを常備していない状況や、すぐに代用品が必要な場合には、この方法が非常に役立つでしょう。
カビキラーアルコール除菌は、緊急時にゴキブリを駆除する一つの方法として利用できます。
ただし、目的外使用であることを認識し、安全性に配慮したうえで使用することが重要です。
カビキラーの塩素に殺虫効果はある?
カビキラーは、主成分として次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤が含まれています。
次亜塩素酸ナトリウムは強力な酸化作用を持ち、カビや細菌の細胞壁を破壊することで除菌・漂白効果を発揮します。
しかし、チャタテムシなどの一部の小さな害虫や微生物に対しては効果があるかもしれませんが、ゴキブリやアリなどの一般的な害虫に対しては効果が十分ではありません。
まとめると、カビキラーに含まれる次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、カビの除去や漂白には効果的ですが、殺虫効果は限定的であり、一般的な殺虫剤としての使用は適していません。
界面活性剤で窒息させることはできるけど、カビキラーにゴキブリを殺す成分は入っていないみたいです
ゴキブリはカビキラーで退治できる?その補足事項
以下その他の洗剤にについて述べています。最後までご覧ください
- カビハイターで退治できる?
- ゴキブリ駆除にキッチンハイターは効果はある?
- 食器用洗剤でゴキブリは駆除できるのか?
- 最も効果的なゴキブリ対策
- ゴキブリはカビキラーで退治できる?まとめ
カビハイターで退治できる?
カビハイターもゴキブリに効きます。
カビキラーと成分は同じなので、界面活性剤により窒息死させることが出来ます。
ただハイターとキラーで少し違いがあるのでここで説明します。
カビキラーは複数の界面活性剤や香料を含み、カビだけでなく、ぬめりにも効果を発揮するよう設計されています。
一方で、カビハイターは密着泡が特徴で、狭い範囲のカビ掃除や頑固な汚れの除去に適しています。
使用方法においても差があります。
カビキラーは泡切れが良いため、浴室の壁や床など広い範囲を素早く掃除するのに向いています。
広い面積を効率よくカバーしやすいので、日常的な掃除に使うと便利です。
一方、カビハイターは泡が垂れにくいため、タイルの目地や狭い隙間など、集中して掃除したい部分で効果を発揮します。
そのため、細かい箇所のカビや頑固な汚れを重点的に落としたい場合には便利です。
ほとんど変わらないですが、動きを止めやすいのはハイターの方なのかな?
ゴキブリ駆除にキッチンハイターは効果はある?
台所によくあるキッチンハイターはどうなのでしょうか?
キッチンハイターも、ゴキブリ駆除に一定の効果があります。
詳しくは以下の記事をご覧ください
食器用洗剤でゴキブリは駆除できるのか?
結論から言うと、食器用洗剤でもゴキブリを駆除することは可能です。
ほとんどの食器用洗剤には界面活性剤が含まれており、キッチンハイター同様、気門を塞ぐことで窒息死させます。
また、洗剤の泡が広がる性質により、ゴキブリの動きを封じ込める効果も期待できます。
次に、具体的な方法です。
まず、ゴキブリを見つけたら、洗剤をスプレーボトルに入れて直接吹きかけます。
この時逃げ道を塞ぐように前方から吹きかけるとゴキブリ全体に吹きかかりやすくなります。
ゴキブリは動きは素早いですが急な方向転換を苦手としているので前からかけるといいでしょう。
その後、弱ったゴキブリの腹部を中心にスプレーを吹きかけてください。
スプレーがない場合は、直接吹きかけることになりますが、その場合はうまく洗剤をかけるのはかなり難しくなってしまうでしょう。
界面活性剤が含まれていれば何でもよさそうですね。
トイレマジックリンやバスマジックリンも含まれていたので多分いけます。
最も効果的なゴキブリ対策
ゴキブリは多くの人々にとって不快な存在であり、家庭内での遭遇は避けたいものです。
効果的なゴキブリ対策として、以下の方法が挙げられます。
置き型殺虫剤(毒餌)
置き型の毒餌タイプの殺虫剤は、ゴキブリを誘引し、摂取させることで駆除します。
gooランキングのアンケート調査では、最も効果的な対策として多くの人々がこの方法を選んでいます。
設置後、ゴキブリの姿を見かけなくなったとの声も多く、手軽さと効果の高さが魅力です。
殺虫スプレー
目の前にゴキブリが現れた際には、殺虫スプレーが有効です。
特に、強力な噴射力を持つ製品は、素早くゴキブリを駆除できます。
ただし、使用時には食品や食器に薬剤がかからないよう注意が必要です。
殺虫剤は結構事故が多いので気を付けてください
侵入経路の遮断
ゴキブリは小さな隙間からでも侵入します。窓やドアの隙間、排水口などを定期的に点検し、シーリング材や網で塞ぐことで、侵入を防ぐことができます。
清潔な環境の維持
ゴキブリは食べ物のカスや湿気を好みます。
定期的な掃除や食べ物の管理、水回りの乾燥を心掛けることで、ゴキブリの発生を抑制できます。
成虫が何匹も出てくる場合は外から侵入されていることが多く、幼虫が何匹もいる場合は室内で繁殖されていることが多いです。
ゴキブリはカビキラーで退治できる?まとめ
記事のポイントをまとめます。
- カビキラーはゴキブリに一定の退治効果がある
- カビキラーの塩素成分自体に殺虫効果は少ない
- 界面活性剤がゴキブリの気門を塞ぎ窒息させる
- ゴキブリを即死させるにはカビキラーは不十分
- 卵は硬い殻に守られカビキラーが浸透しにくい
- 卵を見つけた場合は潰してはいけない
- カビキラーアルコール除菌タイプでも効果がある
- カビハイターやキッチンハイターも代用可能
- ゴキブリを退治するには泡状の洗剤が有効
- 洗剤はゴキブリの動きを鈍らせ退治を容易にする
- カビキラーは即効性よりも根気が必要
- ゴキブリの侵入を防ぐ環境対策も重要
- 塩素系洗剤は毒性が強いため換気を徹底するべき
- 他の殺虫剤と混ぜると危険なガスが発生する
- カビキラーは手元に殺虫剤がないときの代用品となる